クセにならない便秘薬とクセになる便秘薬!
便秘薬(下剤)というとクセになるからあまり使いたくない!と思ってしまうかもしれませんが、厳密にいうとクセになりやすいとものとそうでないものがあります。
ただ、薬局などに置いてある便秘薬というのは、ほとんどがクセになるものです。ですので、ここでどういったものがクセにならないのかを把握してもらえれば幸いです。
クセになりやすい便秘薬
クセになりやすいのは【刺激性下剤】というものに分類されるものです。
この刺激性下剤の主成分になるのは、
- センノシド
- センノサイド
- センナ
- ビサコジル
- 大黄(ダイオウ)
- キャンドルブッシュ
などがあります。
こういったものは確かに短期間で効果があるのですが、服用を続けることで結腸メラノーシスといって自力では排便できない腸になってしまう可能性があります。
クセになりにくい便秘薬
クセになりにくい便秘薬に当てはまるのは【機械的下剤】です。
例えば、
- 塩類下剤
- 膨張性下剤
などがこういった機械的下剤に分類されます。
塩類下剤
主成分は酸化マグネシウムで、腸に水分を引き込み、便を柔らかくすることで出やすい状態にするものです。
膨張性下剤
便に水分を含ませて軟らかくすると同時に、便の体積を増やし、排便を促す効果があります。こちらは下剤だけでなく食品からも摂れ、寒天や小麦ふすま、プランタゴ・オバタなどが当てはまります。
クセになりにくい便秘薬のデメリット
ここまで見てくるとクセになりにくい便秘薬の方が良いでしょう。しかし、デメリットとして即効性がないということが挙げられます。便秘で硬くなった便を軟らかくして出すので、効果が出るまでに数日かかることもあります。
とはいえ、ほとんどが連用しても身体にリスクをかけることはないので、飲むなら機械的下剤に当てはまるものが良いでしょう。