白っぽい水下痢に嘔吐がある場合とない場合!その違いって!?
【白っぽい水下痢に嘔吐がある場合】
水のような下痢が続き便の色が白くなる一番の原因はウィルスに感染している場合が多いです。有名なのが「ロタウイルス腸炎」です。
水のような多量の下痢をして便が白っぽくなることから白色便性下痢症とも言われます。ロタウイルスに罹った場合は激しい嘔吐も一緒に起こります。始めに下痢が出て、嘔吐が出て、しばらくすると白色便が出るのがロタウイルス腸炎の特徴です。
ロタウイルスの感染で便が白くなるのはウイルスを早く体の外へ排出しようと腸の運動が異常に亢進してしまうため、胆汁の生産や分泌が追いつかない為に白い下痢になってしまうと言われています。
【白っぽい下痢に嘔吐がない場合】
ロタウイルスは白っぽい下痢と同時に激しい嘔吐が起こるのが特徴ですが、白っぽい下痢が起こる症状として、消化不良を起こしている場合に白い下痢になることがあります。
これは、消化酵素である胆汁が便に出ていかないことで、胆汁の出口が塞がってしまう胆管閉塞や膵臓の酵素がうまく出ない慢性膵炎を引き起こしている場合に白っぽい下痢を引き起こしてしまうことがあります。胆汁が正常に分泌されないことで便が白くなってしまいます。
胆汁が正常に分泌されない原因として、病気が隠されている可能性もありますので要注意です。そのため、白い便が数日で改善せず、長く続いてしまっている場合は病気を引き起こしてしまっている可能性があると言えます。
胆管に原因がある場合、白い下痢以外の症状として背中やみぞおちに違和感があったり、酷い場合は疝痛発作という転げ回るほどの激しい痛みが現れることもあります。
膵臓の病気が原因で膵臓が大きく腫れ上がってしまうことによって、隣にある胆管が圧迫されて胆汁が詰まってしまい便が白くなることがあります。酷くなると膵臓がんを引き起こしてしまう可能性もあります。
【白い下痢が出た場合の対処法】
白い下痢はロタウイルス腸炎に感染した場合が多いと言われています。基本的には、下痢が続く時の対処法と同じで構いません。
こまめに水分補給をし、白湯やお茶、スポーツドリンクなどを少しずつ何度も分けて飲むようにして、お粥やうどん、野菜スープなど消化の良い食事で胃腸に負担をかけないようにすることも対処法として有効と言えます。
ロタウイルスは感染力がかなり高いウイルスなので、手洗いの徹底と排泄物や吐しゃ物の適切な処理が重要です。消毒には次亜塩素酸ナトリウムが有効です。
ロタウイルス感染が原因の白い下痢であれば、長くても1週間ほどで良くなります。それ以上続いてしまう場合は他の病気が原因と考えられるので、消化器科等で適切な診察を受けることをお勧めします。