下痢体質から守ってくれるチョコレート!その秘められた効果とは?
チョコレートに、下痢を改善する効果があるのをご存知でしたか? でも厄介なことに、一歩間違えると下痢がひどくなってしまうおそれもあるのです。 チョコレートのお腹へのはたらきを知って、下痢に効果的に使えるようなっていきましょう!
【チョコレートが下痢に効くのはなぜ?】
チョコレートの主な原料であるカカオ豆の「フラボノイド」という成分に、下痢を改善してくれるはたらきがあるようです。 下痢を治すには、腸から排出される水分の量がカギとなります。 フラボノイドは小腸の水分を調節するタンパク質と結合することで、腸内の水分量を抑えてくれる作用があるのです。
このチョコレートの下痢止めの効果は、大昔から知られていました。 美味しいチョコレートで有名な西欧諸国や、カカオ豆の産地でもある南アメリカでは、何百年も前から下痢に対する天然の薬として用いられてきたようです。長い間、下痢の薬として使われてきたという事実は、その効果を証明するものになると言えるでしょう。
フラボノイドの効果をより得るためには、カカオ70%以上のブラックチョコレートがおすすめです。とは言っても摂りすぎもよくないので、多くて1日20g程度をパクパクッと食べるのがベストです。純ココアを飲んで摂るというのもおすすめの方法ですね。
【チョコレートは下痢を促すことも】
しかし、チョコレートに含まれる以下の成分には下痢を促す作用があります。
- 砂糖や人工甘味料などの糖分
- ニッケル
- 脂肪分
- カフェイン
糖分は、腸内の浸透圧を上げるほか、腸の働きをストップさせるはたらきがあります。 腸内の浸透圧が上がると、腸の中の水分量をもっと増やそうとする動きが出てきます。これがそのまま下痢に繋がってしまうのです。 また、大腸のはたらきが弱められると、腸内の水分吸収作用が小さくなり、たくさんの水分がそのまま便として排出されます。
ニッケルは、金属アレルギーの方が注意の必要な成分です。アレルギー反応として下痢などにつながる可能性があります。アレルギーの方は控えるのが良いでしょう。
脂肪やカフェインには、逆に腸の働きを刺激し、急激に活発にするはたらきがあります。場合によっては、腸のはたらきのバランスを崩し、下痢を引き起こす要因となるのです。 特にカカオたっぷりのブラックチョコレートには、糖分による悪影響が少ない上にフラボノイドのメリットも大きいのですが、カフェインによる作用も体に強く出ると考えられます。
どの成分が体に大きな影響をもたらすかは、人によって異なってきます。 体と相談しながら、食べ過ぎに注意して、チョコレートの恩恵を預かりたいものです。