下痢時にお尻がヒリヒリするのはPH値が関係している?その役割とは?
【下痢のときにお尻が痛むのはなぜか】
下痢をするとお尻の穴がヒリヒリしてお尻が痛くなることがあります。それは腸液がアルカリ性に傾いている状態だからです。
腸液がアルカリ性だと肛門周りのたんぱく質を溶かしてしまう特性があります。なので、下痢で腸液がアルカリ性になることで肛門周りがヒリヒリすることでお尻が痛んでしまうのです。下痢での肛門の痛みの原因は腸液のPHがアルカリ性になっていることで引き起こしてしまうのです。
一方、肌は弱酸性と言われているのでアルカリ性になってしまった腸液が刺激になって、お尻の穴がヒリヒリとするような痛みにつながるのです。
つまり、下痢がアルカリ性であることから、肌の弱酸性と合わさることで強い刺激が生まれるので、下痢が肌に触れることで痛みが生じるのです。
【アルカリ性になってしまうことで腸内はどんな状態に?】
正常な腸の場合はゆっくりと時間をかけて消化していきます。そのため善玉菌も食べ物を分解するのに充分な時間があるため、アルカリ性の消化液が分泌されていたとしてもやがて弱酸性になります。
しかし、下痢の場合は短時間で一気に排泄されるため、善玉菌が弱酸性に変わる前に肛門からアルカリ性の状態の便が出てしまうのです。
下痢をすると腸内環境がアルカリ性になり、善玉菌が減って悪玉菌が増えてしまうのです。数値で言うと、通常の便のPHは5.5から8.0の範囲にあると言われています。理想的な腸内のPH値は4.5から5.5とされています。
腸内の理想的なPHの値を理想的に保つには下痢の原因となっている腸内細菌の環境を変えることが大切です。悪玉菌を減らして、善玉菌を繁殖し、腸内善玉菌の働きを強化させることで腸内環境の改善と理想的なPH値へ近づけてくれます。
下痢の時にお尻が痛むのは便のPHがアルカリ性になっているのと腸内環境が悪化している証です。腸内環境が悪化すれば、更にお腹を壊しやすくするため、下痢を誘発してしまいます。
過度やストレスや不規則な生活習慣、アルコールの飲みすぎ、食べ過ぎに注意し、下痢を誘発する習慣を避けることが腸内や便のPHを正常値に保つ秘訣と言えます。