一般的な乳酸菌と有胞子乳酸菌では整腸作用に違いがでる?
一昔前までは生きている乳酸菌でないと腸内環境に意味がないと思われていましたが、最近の研究では胃の胆汁などで死滅した乳酸菌も腸に働きかけることが分かっています。
では、乳酸菌って何を摂っても同じでしょ?と思うかもしれませんが、一般的な乳酸菌と、有胞子乳酸菌とでは違いがでてきます。
一般的な乳酸菌
一般的な乳酸菌は摂取しても途中で死滅することが多い。しかしこういった働きがあります。
・腸内にいる菌のエサとなる
・免疫細胞を刺激して免疫力を高める
死滅しても立派に働いてくれますが、善玉菌が腸内いることや腸内にまで乳酸菌が辿りつくことが前提となっています。
腸が悪い人は善玉菌の数も少ないと考えられているので、あまり実感が少ないのです。
有胞子乳酸菌
熱や酸に強いので生きたまま腸に辿りつくことができる。
・腸内に長く留まる(1週間程度)
・乳酸を作る力が強い
生きたまま腸内に辿りつくことで、そのまま善玉菌として働くことができます。しかも、一般的な乳酸菌ですと数日で排出されるのですが、有胞子乳酸菌の場合は1週間程度は腸内に留まることができるのです。
また、乳酸を作ることで腸内を酸性に傾かせることができます。酸性になると何が良いのか?ということなんですが、悪玉菌にとって非常に住みにくい環境になるので、より善玉菌を優位に働かせることができるのです。
以上が一般的な乳酸菌と有胞子乳酸菌の違いでした。
やはり整腸作用のために乳酸菌を摂るなら適当に選ぶのではなく、質のよいものを摂取していくことが大切ということですね。